たまに発生するWindowsの困った事象として、デスクトップやエクスプローラー(FSなど)でフォルダ、テキストやExcel/Word/PPTの新規作成、削除、名前の変更をしてもすぐに更新されず更新ボタン(F5)を押さないと反映されなくなることがあります。
消したはずのファイルが表示上は残っているので、キーボード/マウス操作が間違ったのかと思ってもう1度同じように削除しようとするとファイルが存在しないというエラーになります。
これは実際はファイルが削除されているにもかかわらず、画面の表示上はファイルが残っているように見えるために起こっている事象です。更新をすれば、行った動作(新規作成、削除、名前の変更など)が反映されますが、毎回更新するのは手間ですし、元々更新しなくても出来ていた処理を無駄にし続けるのは手間です。
改善すべく、いろいろと試行錯誤した結果正しく反映されるようになりましたのでその作業内容をご紹介したいと思います。
ただこの方法で何度か試したのですが、必ず解消されるものではありませんでした。解消される可能性がある1つの方法としてお試しいただければ幸いです。
目次
事象
フォルダを新規作成しても、すぐに新規フォルダーが表示されない
更新(F5)をするとはじめてそこで新規フォルダーが表示される
ファイル名変更(リネーム)やファイル削除も同様に作業後、更新(F5)しないと作業内容が画面上に反映されません。
解決策
エクスプローラーの強制再起動
Windowsでアイコンの表示/反映に関連性のあるプログラムはエクスプローラーで、このプログラムを再起動することで解消されることが多くあるようです。
通常の再起動(画面の右上の×ボタンで閉じて、再度開く方法)だとうまく解消されないことがありますので、「タスクマネージャー」からプログラムを終了して再度起動しなおしましょう。
タスクマネージャーの開き方
WindowsのPCのタスクメニュー(通常、下のところにあるウィンドウアイコンがあるバーのところ)で右クリックをして、タスクマネージャーを選択します。
キーボードのショートカットで開く場合は、[Ctrl]+[Shift]+[Esc]で開くことができます。
タスクマネージャーのプロセスからエクスプローラーを右クリックして「再起動」を選択します。
エクスプローラーがアプリのところに表示されていないことを確認します。
この状態で新規フォルダの作成、削除やファイルのリネーム作業を実施してみてください。解消されているはずです。
【注意事項】
「タスクの終了」を選択するとWindowsのエクスプローラー自体が終了してしまい、最悪PCの再起動が必要になります。
必ず右クリックから「再起動」もしくは、画面右下にある「再開ボタン」から再起動するように注意ください。
補足
Windows Searchとの関連性について
Windows Searchを無効化することにより、今回の事象が解消されフォルダ/ファイルの作成/更新作業が反映されたという事例もあるようですが、私はお勧めしません。
Windows Searchとは
Windows サーチ(ウィンドウズ - , Windows Search)はマイクロソフトから無償提供されているWindows向けのデスクトップ検索ツール、およびWindows Vista以降、同ツールが標準で搭載された検索機能。
出典:wikipedia
また、ファイル、電子メール、その他のコンテンツに対して、コンテンツのインデックス作成、プロパティ キャッシュ処理、検索結果の表示を行いことが出来る機能です。
Windows7であれば、あまり影響が出ないようですがWindows10の場合にWindows Searchを無効にすると検索機能に影響が出るようです。具体的にはデスクトップの検索時に検索文字を正しく入力しても検索結果として出てこない場合があります。
デスクトップ検索機能はインデックスを作成して、高速な検索を実現しています。インデックスは目印のようなものです。その目印を検索して検索処理を高速化しているのですがWindows Searchを無効にするとこのインデックスを作成しなくなります。その結果、正しく検索できなくなることがあります。また、一部のデスクトップ検索機能を利用しているアプリケーションなどにも影響してきます。
エクスプローラーの再起動でどうしても解消されない場合はやってみてもよいかもしれませんが、あまりお勧めではありません。
【参考】
Windows Searchを無効にする方法
参考までですが、Windows Searchを無効にする方法のご紹介です。(「無効⇒有効」にしたい場合は逆の操作をすればOKです)
キーボードの[Windows]+[R]を押して「ファイル名を指定して実行」の画面を表示します。
ダイアログのボックスに以下コマンドを入力して、OKボタンをクリックします。
services.msc
Windows Searchをダブルクリックします。
※どれでもいいので一度選択して、キーボードの「W」を押すと頭文字がWのところまでジャンプします。