2019年10月から消費税と地方消費税の税率が8%から10%に増税しました。日本の中でも納得のできない税金はたくさんありますが、世界には日本では想像できないような税金が存在します。日本にいても、税金を正しく使ってくれているのか心配になりますが、世界に目を向けると日本の税金はまだマシだと思えるかもしれません。
世界で実際に存在する変わった税金を8種類紹介したいと思います。
日本は世界の中では全体的な税率は低いとされていますが、これから先、どんどん税率があがっていったり、これから紹介するような税金が追加される日がくるかもしれませんので、頭に片隅にでも入れて置くといざというときにビックリしないかもしれません。果たして、日本で導入される日が来るのでしょうか。すごい反対されそうな気しか、しませんけどね。
目次
渋滞税
場所 | イギリス(ロンドン) |
内容 | ロンドン中心部に車で乗り入れすると8ポンド(約1,000円) |
効果 | 平均30%の渋滞が緩和 |
車で首都圏に入ったら税金がかかるシステムのようですね。東京だと逆に電車がさらに混みそうです。ただ、首都圏で車を所有している方は富裕層が多い印象なので、考えようによってはありなのでしょうか。
レンタカーの場合は免除して欲しいところです。
営業税
場所 | ドイツ |
内容 | 日曜日に営業をすると税金がかかるという制度(飲食店以外) |
効果 | 企業の日曜営業を抑制、働き方改革の促進、ブラック企業の撲滅 |
日曜に営業をすると税金がかかる制度です。これで日曜日の仕事を抑制する目的。
ただ、仕事内容によっては日曜日が通常の営業日(病院とかコールセンターとか)の場合もあるのでその場合はどうするかが疑問です。そして、本当のブラック企業はそもそもサービス残業だろうから税金がかかる対象にならない気が・・・。
犬税
場所 | ドイツ |
内容 | 犬1匹あたり10ユーロ(約1,200円)/月 ※二匹目以降は15ユーロ(約1,800円 |
効果 | むやみに犬を飼うことの抑制 |
集めた税金で街の犬のフン掃除の費用にあてているそうです。ペットを飼ったあげく、自分で買えなくなって捨ててしまうことの抑止にもつながる効果を見込んでいます。
昔のドイツでは、犬を複数匹飼っていることが「富裕層のステータス」とされており、犬をたくさん飼う人が多かったそうです。そういった背景もあり、犬に特化した税金が生まれたということでしょう。
ポルノ税
場所 | イタリア |
内容 | 雑誌、ビデオ、映画に対して、25%の税率で課税 |
効果 | 大規模市場のため、税収額が大規模(イタリアでは年間1,200憶規模ともいわれている) |
人の三大欲求の1つの対しての税率です。税率が高額であったとしても一定数は必ず使われるであろうという前提のもと政府が施行した、税率の一種のようですね。
ソーダ税
場所 | アメリカ(カリフォルニア州などの一部) |
内容 | スナックや加糖飲料に対して2%の課税 |
効果 | 肥満防止 |
アメリカならではの税金ですね。ハンバーガーにポテト、コーラの印象が以上に強い。
一部の飲み物に税金をかけるパターンの税率です。飲み物で言うと日本にあるのは「酒税」です。また、上記と同じような税金で「ハンガリー:ポテトチップス税」、「デンマーク:脂肪税」というのもあります。
月餅税
場所 | 中国 |
内容 | 月餅を受け取ると45%の課税 |
効果 | 税金徴収 |
中国では月餅を食べながら月を愛でる慣習があり、企業が福利厚生の一環として従業員に月餅を配る習慣があるそうです。税金を集めたいために中国政府は、庶民のささやかな楽しみにまで課税する恐ろしい税金を施行したのです。
もらった食べ物に対して税金なんて払いたくないですよね。中国って怖い。
独身税(現在は廃止)
場所 | ブルガリア(1968年~1989年) |
内容 | 独身者に対して課税(所得に対して、税率5~10%) |
効果 | 出生率上昇を期待(結果失敗) |
過去情報過ぎてサイトも存在せず、実際に何歳から何歳まで課税されていたか不明ですが、出生率をあげる目的で独身者に対して、所得税に応じた税金を徴収していたようです。
ただ、結果的には失敗に終わり、逆に出生率は落ちたとの結果が出ていました。
空気税(結果的には国民の反対で廃案)
場所 | フランス(ルイ15世時代) |
内容 | 空気を吸う人に対して課税(=全員) |
効果 | お金をむしり取るため |
文字通り、生きているだけでお金がかかる税金です。
結果的には反対されて、否決されたが国会のテーブルまでは議題に上がった恐ろしい税金。これが可決されていれば、もはやなんでもありになってしまうところですね。
日本に実際に今もある忘れがちな税金
入浴税
観光地などの温泉に入るときに、そっと課税されている税金
相続税
家族の資産を引き継ぐ時にえげつないぐらい奪われる税金
走行税(導入検討段階(2020年2月10日現在)
特定の走行距離毎に課税される制度
例)1,000km走行のたびに1,000円課税される。
車持っていると自動車取得税、自動車税、車検やガソリン税などの税金がすでに発生しているのにさらに税金が追加されます。また、走行税はトラックなどの荷物の運搬時にも適用されはじめます。
そのため、通販などで購入した送料も値上げされることは、ほぼ間違いないでしょう。
まとめ
世界には、現在、過去も含めて想像もできないような内容に対して税金を設けているケースがあります。世界的に見たら日本はまだまだ税率が低い方だと思いますが、いつまでも今のままとは限りません。
他の国で実施している税金施策を日本でも導入する話が出ても不思議ではありませんので、知識として知っておいた方がいいこともあるのではないでしょうか。